中学3年生(GS)の生徒は、2月20日(木)~3月5日(水)までフィリピン共和国へ海外研修に行っています。「英語力」に加え、「柔軟性」「問題解決力」「チャレンジ精神」「異文化コミュニケーション力」などの様々な力を身に付けて帰ってきてくれることを期待しています。


研修初日、2月20日(木)は関空を出発してマニラ経由でイロイロ市を目指して移動します。これから始まる研修に期待で胸を膨らませてフィリピンに到着し、空港でLOOBのスタッフさんたちに迎えていただきました。ホテルに移動し、オリエンテーションを受けた後は翌日からのプログラムに備えてしっかりと休養を取ります。



2月21日(金)フィリピンでの最初の朝を迎え、午前中はLOOBにてアイスブレイクとチームビルディング。フィリピン人のボランティアスタッフの方々とも対面し、屋外で一緒に大縄跳びをして盛り上がりました。アイスブレイクをして打ち解けた後は、今回の研修に対する目的意識の共有と、SDG’sに関する学びをスタートしました。これから約2週間でさらなる成長を遂げることを確信しています。
午後は市内の海洋博物館で、フィリピンの航海、貿易の歴史について学びました。フィリピン人のボランティアメンバーの説明に熱心に耳を傾けていました。その後は、スーパーマーケットに行って物価の調査を行い、それぞれフィリピンでのショッピングを体験しました。
今後も、フィールド活動で市内を巡りながら日本とフィリピンとの違いを積極的に見つけていきましょう。

2月22日
This morning, students attended a workshop and lecture about SDG 11 (Sustainable Cities and Communities) and SDG 12 (Responsible Consumption and Production). They compared how garbage is disposed of in both Japan and the Philippines, and discussed what they would be willing to do to help the situation. Then, in their groups, they prepared an interview for four workers at the Calajunan Sanitary Landfill in Iloilo – also known as “garbage mountain”.
When we arrived there, students toured the landfill, speaking with workers about their working and living conditions. They were able to visit the home of a community leader where they made bracelets out of recycled paper and pieces of broken umbrella. It was a long and humid day so afterwards students were able to relax at a nearby shopping mall, with most opting to dine at Jollibees.

2月23日
Today students attended a workshop and lecture about SDG 1 (No Poverty) and SDG 3 (Health and Well-Being). They discussed what makes them happy and learnt how happiness is measured. During the workshop, they designed their own ideal community in groups. Their communities included homes, schools, hospitals, green spaces and places to dance.
After a lunch break, they travelled to an impoverished community to interview high school students living there. This community was very different to what students imagined an ideal community would look like. Walking around was very challenging because the houses were so close together. In their groups they drew a map of what they had seen and presented their findings to each other before a dinner of milkfish and Filipino yakisoba.

2月24日
今日も1日、大学生チームと合同で活動しました。午前のテーマは、”Youth empowerment & leadership”です。フィリピンでは、Youthと呼ばれる15歳〜30歳までの若い世代が人口の40%を占めている国で、若い人々の力は、社会問題を解決するためにとても重要視されています。皆んなで「良いリーダーとはどういう人か」を考えて意見を交換し合います。このプログラムの一番大事な部分でもあります。自分たち中学3年生もまたYouthであるという自覚を持って、一人ひとりが社会の問題について考え行動を起こし変えていく”global leader”となるため、今後の研修でさらに学びを深めていきます。
午後は、現地のコミュニティの方々と共に、オトンビーチでビーチクリーンを行いました。海が身近なフィリピンにおいては、環境を良く保つために必要な活動です。拾ってきたゴミを分類して記録し、どんなゴミが多いか分析しました。この活動を通して、フィリピンの環境問題の1つであるゴミ問題について実際に体験し学べたようです。夕食は海の見えるレストランで取り、少しの自由時間でビーチに出てゆったりとした時間を過ごしました。

2月25日
Today students attended a cross culture lecture and workshop, where they compared the food, religion and festivals of the Philippines and Japan. They had an opportunity to share what they had discovered so far during meals and conversations with Filipino volunteers.
After eating lunch, students travelled to the National Museum Western Visayas where they saw contemporary art by local artists, exhibitions about endemic species and played traditional Filipino board games. They were also able to visit the Molo Mansion for souvenirs and the famous Molo Church. We dined at Chowking, a Chinese restaurant, where we discussed the events of the day during sharing time. Students concluded that life in the Philippines is completely different to Japan, and were especially fascinated by the traditional games they played.

2月26日
今日のテーマはフィリピンの教育制度で、午前はテーマに沿ったレクチャーを受けました。フィリピンは中学校が4年間、高校が2年間あることや、公立の学校で起こっている問題などを学びました。日本の学校教育との比較の中で、共通点と相違点を確認しました。そして午後の学校訪問で行う授業に向けて各グループでアクティビティの準備を行いました。
昼食後、午後は近くの学校を訪れ、各グループでクラスに入って日本の文化を紹介しました。その中で現地の生徒たちと一緒に遊びやダンスなどのアクティビティをしたり、日本語の挨拶を教えたりして交流を深めました。授業が進むにつれてお互いの緊張が解けて、それぞれのグループが大勢の前で堂々と話し、先導して頑張っていました。授業の後は余った時間で屋外で思いっきり身体を動かして過ごしました。フィリピンの同年代の人たちとの関わりを持ち、とても良い刺激を受けた1日でした。

2月27日
Today students continued learning about education in the Philippines, this time through the lens of women’s empowerment. They watched a video about three women of different ages who have completed training or education in order to better their lives and communities. Students were asked to think about the importance of education, particularly women’s education.
After lunch we visited CPU (Central Philippines University), one of the most prestigious universities in the country. After interacting with the student council and asking them questions about their studies, students went on a campus tour, including the canteen, swimming pool, library, and a historical exhibition about the Hopevale Martyrs. It was a beautiful, sunny day and everyone enjoyed experiencing what university life is like in the Philippines!

2月28日
今日のテーマは、歴史と平和です。午前はフィリピンと日本の歴史についてクイズ形式で学び、その後、日本がフィリピンを占領していた時代の歴史についてのレクチャーを受けました。
午後は、バランタン記念墓地を訪問しました。第二次世界大戦の時、日本とフィリピンの間に何が起こっていたのかを担当の方の説明を聞き、展示を見て学びました。その後訪れた、Angelicum schoolという学校では、日本軍が実際に基地として使用していた建物を見学しました。また、現地で留学している日本人学生の方との交流等も楽しみました。
生徒たちは今日の活動を振り返り、日本がフィリピンを支配していた時代の歴史について知りショックを受ける部分もあったようですが、このように歴史を知ることは重要なことだと話していました。

3月2日
今日は、ギマラス島でのレジャーの日でした。ギマラス島はマンゴーで有名な場所で、たくさんのビーチがあります。他には大きな風車や古い灯台など見どころがたくさんあります。ギマラス島へは、港から船に乗り、20分ほどで到着しました。見どころを散策した後は、海で遊んだりビーチでのんびりリ過ごしたりしてリゾート気分を満喫しました。今回訪れたのは、Tahi ビーチという場所で、透き通るような色の海がとても印象的でした。海の後はお土産屋さんに立ち寄ったり、マンゴーピザを食べたり最後まで楽しみました。
研修も、のこりわずかとなりました。リフレッシュして明日の最終プレゼンを頑張りましょう。
3月4日〜3月5日


今日はいよいよ現地の活動の最終日です。open timeとして、生徒たちのやりたいことを現地のスタッフの方が聞き取って、調整してくださいました。朝は近くのカフェに行ってゆっくり過ごし、その後はボウリングを楽しみました。午後は最後のプログラム、フェアウェルパーティです。2週間のプログラムの修了証書をもらい、お互いにこれまでの頑張りを讃えあいました。そして各グループが歌やダンスを披露し、この研修でお世話になった方々に感謝を伝え合い、手紙やプレゼントを渡して別れを惜しみました。
生徒たちには、フィリピンでのすべての出会いに感謝し、日本に戻ってからも未来について考え続ける良きリーダーとして、学び続けてほしいと願っています。
現地での細かい行程を調整し指導してくださったLOOBの皆さん、生徒に寄り添い明るく接してくださったFilvol(フィリピーノボランティア)の皆さん、現地で交流してくださったバランガイのコミュニティや現地の学校関係者の皆さん、3日間一緒に活動してくださった大学生チームの皆さん、常にサポート体制を整えてくださったWith the Worldの皆さん、松蔭バックアップチーム、などたくさんの人々のおかげでこの研修を行うことができました。心より御礼申し上げます。