12月20日(水)に製薬工場の見学ツアーを行いました。高校1年の月曜日の放課後プログラム「学びの興味を育てる放課後プログラム」の一環として行いましたが、高校2年生からも参加者を募り、高校2年生3名、高校1年生3名の希望者6名と教員1名で、ジェネリック医薬品の国内最大手である沢井薬品の三田西工場を訪問しました。
三田西工場は、すぐ近くの三田工場の生産能力向上のため、包装工程に特化した工場として2017年に竣工されただけあって、非常にきれいで最新設備の整った工場でした。工場設備の撮影は禁止となっていますので、写真は見学をしている生徒の様子と会議室でお話を聴いている様子を写したもののみになります。
まず会議室で、沢井製薬の歴史と三田西工場の概要について説明を受けました。ジェネリック医薬品とはどういう医薬品か、包装工程ではどのようなことが行われているか、製品が出荷されるまでに何度も品質を確認する試験を行われていることなど、医薬品が造られてから世の中に出ていくまでの流れを理解することができました。
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工場見学では、錠剤がシートに1錠ずつ入れられる工程、何シートか束ねられて紙箱に入れられる工程、紙箱が何箱かまとめられて段ボール箱に入れられる工程が連続して行われている様子を実際に見学することができました。驚いたのは、包装工程においては最初から最後まですべてオートメーション化されており、人は機械が正しく動いているかを確認するだけの役割だけでした。また、隣接している倉庫から物品が出し入れされている様子も見ることができました。何階建てもある高さと向こうが見えないほどの奥行きの倉庫に、これまたオートメーションで出し入れがなされていました。最新の設備によってオートメーション化され、効率的かつ安全に作業が行われていることに感心した一方で、人は最低限の人数しか必要ないということがわかり、少し複雑な思いにもなりました。
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見学の後は会議室に戻り、お話を聴きました。
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「仕事は何のためにするか」という広いテーマでお話ししてくださいました。将来仕事をするようになった時に役に立つお話であったことはもちろんのこと、「仕事」を「勉強」に置き換えても通ずるお話しで、とてもためになりました。
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今関わっている仕事の内容とやりがいについてお話ししてくださいました。研究所と工場の製造部門など、他部署間のとりまとめをする仕事が多く、双方の主張を聞き入れて、どうすればよいかを考えて、うまく仕事を進められるようになったとのことです。生徒からの「学生の頃にやっておけば良かったと思うことは?」という質問に対して、「勉強!」と即答していました。また、今の仕事のことを考えると、数学(特に統計)とエクセルの使い方はもっと勉強しておくべきだったと仰っていました。
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今回のツアーを通して、最新の製薬工場の設備を見学できたことも良かったですが、現場で活躍している女性からもためになるお話を聴けて大変ありがたかったです。今回の経験によって様々な事に興味・関心が広がり、今後の進路実現にも生かしてもらえたらと思います。