10月5日(火)4時間目に、高校3年生の選択1群「化学」で実験を行いました。
すでに授業では再生繊維の一つである銅アンモニアレーヨン(キュプラ)について学んでいますが、実際にそれを自分で合成することが目的です。
まずはセルロースを溶かすシュバイツァー試薬をつくり、そこに脱脂綿を溶解させます。綿が溶けてしまうことに驚き!
この溶液を注射器から希硫酸中に押し出すと、長い繊維になって出てきます。生徒の表情も真剣そのものです。
このようにして作られた銅アンモニアレーヨン(キュプラ)は、スカートの裏地などに使われています。セルロースの短い繊維であっても、化学反応を利用して長い繊維に再生できることが確認できました。文字で見るだけでなく実際に合成することで、しっかりと記憶に残りますね。
化学で学んでいる内容が、身近なものとしていろいろな形で生活の役に立っていることをいつも忘れないで欲しいと思います。