1. 専門学校(専修学校)

学校制度を規定した「学校教育法」は、「専修学校」について、 職業もしくは実際生活に必要な能力の育成を目的とする、修業年限1年以上の教育施設と規定し、さらに専修学校の中でも専門課程を設置する専修学校 だけが「専門学校」 と称することができると定めている。専修学校には次の3つの過程があるが、いずれも学 校教育法に基づく「認可校」である。

[一般課程]=入学資格を問わない。
[高等課程]=中学校卒業以上が入学資格。 これを 「高等専修学校」という。
[専門課程] = 高等学校卒業以上が入学資格。 これを 「専門学校」 という (修業年限は1~3年)。

2. 専門学校卒業者の待遇

専門学校2年制の卒業者は短期大学2年制の卒業者と同等とみなされる。また大学卒業者には「学士」、短期 大学卒業者には「短期大学士」の学位が与えられるように、専門学校卒業者には「専門士」の称号が授与される。

3. 専門学校卒業と同時に取得できる資格

栄養士 調理師 保育士 幼稚園教諭(二種) 社会福祉主事 介護福祉士 等

4. 専門学校卒業によって得られる受験資格

診療放射線技師 臨床検査技師 看護師 理容師 美容師 作業療法士 理学療法士 歯科衛生士 歯科技工士 等

留意点

○専門学校には、多くの分野にわたってさまざまな学校がある。
○専門的な知識や技術を学ぶ学校である。自分の希望や適性をよく考えて決めること。
○看護専門学校への進学は非常に難しく、特に数学と理科と英語の学習に力を入れなければならない。その他の学校でも適性検査や実技が課されることがある。
○宣伝に惑わされず、将来を見据えて、必ず学校見学や体験入学をしてから学校を決めること。
○出願は主に9月から翌年の3月。 推薦制度もあるが、定員になり次第、募集は締切になる。