特別プログラム 黒岩祐治フジテレビキャスターと


「本気になってがむしゃらに頑張れば、何とかなるもんだよ。」 黒岩さんのこの言葉を私は忘れません・・・。



午前9時59分。品川駅につきました。
新橋駅から東京のビルの谷間を走っていく間も、黒岩さんの本を読んだりしていましたが、ゆりかもめに乗って、レインボーブリッジをこえると、お台場に球体のフジテレビ社屋が見えてきました。
ドキドキしながらも、フジテレビの前で記念撮影をしました。修学旅行生とか団体客が見学のため、チューブエレベータに長蛇の列。でも、黒岩さんの配慮で、私達はメディアタワーへ。ここは一般の観光客は入れない特別な所なんですよ。入り口付近には政治家の高級車が通ったり、警察の人が入り口に立っていたりしました。

みんなドキドキしながら待つこと数分、黒岩さんが来られました。ちなみに、黒岩さんは谷口先生の中高大の憧れの先輩だったんです。『報道2001』で毎週見るあの黒岩さんが、目の前に現れました。驚いているひまもなく、黒岩さんはすぐに私達にいろんな話を始められました。そしてあっという間にエレベーターで報道センターへ。ちょうど11:30から昼の全国ニュース『スピーク』が始まるから、その放映場面に連れて行ってくれるというのです!もちろん、ここも普通は絶対入れないところです。だって録画じゃないし、私達が大声出したら、番組終わりだもの。
重いドアを開けて中に入りました。狭い回廊を歩いた後、巨大な吹き抜けを見下ろせる場所へ。その下の光景は……!

事前学習で
道中で
「生き方上手」の日野原重明先生と
黒岩さんの手紙






そうなんです。8チャンネルでいつも家のテレビのブラウン管ごしに見る、報道番組の裏側でした。一番奥には報道スタジオが見えました。円卓では、本番直前の下読みをしているアナウンサーの姿。

あの女子アナ知ってる!感激をおさえるのに必死です。黒岩さんは上から一生懸命説明してくれました。報道2001の時の流暢な語りそのままでとっても分かりやすかったです。
さらに、放送15分前なのに、私達は報道スタジオまで連れて行ってもらいました。途中すれ違う局の人は殺気だっていましたが。


見てください。このセット分かりますか?毎朝学校に行く前に見ていた『目覚ましテレビ』のスタジオです。予想以上に小さくてびっくり!

じゃあ、これは?夜のニュース番組
『NEWSJAPAN』のセットなんですよ。



次に入れてもらったのは、音と映像を始め、秒刻みの報道番組を管理する真っ暗な部屋。扉の出入りもさっと走り抜けないとだめなんですよ。3,2,1,0で、本番が始まる。時間が秒単位でもずれると、大声の指示が飛び交う。私達はただただ圧倒されて立ちすくんでいました。でも、放送って、家では寝転んで見たりしているけど、大勢の人が必死で取り組んでいる。チームワークの世界だってことにはじめて気づきました。
ここに立つと、まるで、もう女子アナ気分。

次に行ったのは、バラエティ番組の舞台セット。トンネルズのみなさんのおかげですのセットなんですよ。すごく天井が高くて、そこにはすごい照明があって、ここも別世界。廊下で宮迫さんに会ったと言うんだけど、私には分からなかった。

気が付けば、あっという間に1時間が過ぎていました。そろそろお別れかと思っていたら、なんと黒岩さんがカフェテリアに連れて行ってくれて、昼食を私達全員にご馳走してくれることになりました。感激しました!

「僕は単に伝えるだけではなく、報道を通して、その後の部分、つまり、社会の問題に立ち向かい、それを直し、そして人々を助けたい。役に立ちたい」「僕は政治をしたかった。でも、テレビを通じて社会の問題を解決できる。そう思って、テレビ局に入った。」『報道2001』や救急救命医療での黒岩さんの前向きな姿勢を身近に感じることが出来ました。



私は、癒しのスマイルアート(→制作の様子はこちら)をプレゼントしました。戦争とか、経済問題とかの情報が飛び交う中で少しでも癒しになればと思って。
その後も、黒岩さんは、私達にいろんなことを語ってくれました。
「何とかするぞと言う夢に向かっての強い意志があれば、何とかなるものです。倒れても前向きに」「自分がしたいことは何か。そこから逆算して、自分は何をするか考えなさい。そして、何が出来るかを主張できるようになってください。志望理由から逆算して、自己PR出来ることを考えればいいんです。」……これらの言葉は、高校を卒業した後の私たちの人生にすごく心強い励ましになりました。


気が付けば2時間以上が経っていました。レインボーブリッジを背に記念撮影をして、別れましたが、黒岩さんの、常に前を見て、さっそうと過ごされている姿や考え方、そして生き方に強く心を打たれました。本当にありがとうございました。それに、かっこよかったです。

黒岩さんから次のようなメールをいただきました。

長旅、ご苦労さまでした。こちらこそ、みなさんのキラキラ輝いている瞳に大きな元気をもらったような気がしています。でも、みなさん、今どきの高校生らしからぬひたむきさを持たれていて、私もすっかり時の経つのを忘れておりました。(聖路加の方は間に合いましたか?)
みなさんの手作りのプレゼント、大切にさせていただきます。みなさんの今後をとても楽しみにしています。よろしくお伝え下さい。

トップにもどる