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2006年度 バレンタインアクションで世界の子供達に笑顔を! 〜オレンジワールドキャラバン隊 |
チャレンジプログラム「オレンジキャラバン隊」は、「身近な生活(買い物)から出来る国際交流」をテーマに掲げ、フェアトレード商品を市民に広く訴えていく市民活動をしました。 特に、活動のピークをバレンタインデイの季節に合わせて、フェアトレードチョコを広める活動を行いました。 2月になると、街はチョコでお祭り気分。 でも、その同じ日に、カカオ豆生産の大半を占めるアフリカのカカオ農園では、カカオ豆がチョコレートになることさえ知らずに、25万人以上の子供達が、毎日朝から晩まで厳しい状況で働かされています。 そこで、子供達に笑顔を少しでも取り戻してもらおうと、フェアトレードチョコを選ぶことを人々に勧めていったプロジェクト活動。それが「バレンタインアクションプロジェクト〜世界に笑顔を」です。 |
まずは、フェアトレードの大切さを理解するために、世界の貿易の矛盾を、ゲームで楽しく体験! PETUPというNPO団体の大学生にいろいろ教えてもらいながら、とても楽しい一時になりました。 |
グループに分かれて 貿易ゲーム開始! |
資源・技術の格差を、 紙や文具の差で実感 |
努力の跡が山積する中、 |
出来上がった製品を 鑑定してもらい、 |
最後に製品の価格が発表される。 |
ゲームの後は、フェアトレードに関して学びました。 |
生徒感想:私達が今どれだけ裕福な生活をしているのか…そして世界には恵まれない子ども達が大勢いるのだということをゲームを通して知ることができました。(続きはコチラ) |
その後、フェアトレードや 児童労働について自分達で調べ、 |
今後の活動について 企画会議を重ね、 |
ロゴやスローガン「世界に届け!幸せ宅急便」も決めました。 |
10種類以上のフェアトレード チョコも食べ比べて、 |
味の特徴や注文数を決めました。 |
分からないことは お店や企業にも聞きました。 |
調べたことはパネルで 掲示したり、 |
礼拝で下級生にも 啓発をしました。 |
そして、ついに、 2000個のチョコが到着! |
生徒感想:私達の班は、冊子作りを担当しました。私にとっては、冊子作りがこの活動の中で最も大変だった記憶があります。(続きはコチラ) |
手作りビラ表 |
手作りビラ裏 |
チョコが到着し、いよいよ街に出て行って、社会の人達にフェアトレードや児童労働のことを伝える時が来ました。まずは、三宮駅前、私たちがみんなで作った1000枚の手作りビラを配りました。 ただ、はじめての街頭ビラ配り、なかなか受け取ってくれませんでした。 ビラ配り終了後、木枯らしが容赦なく吹き付けてましたが、1週間後のバレンタインウィークこそは、もっと多くの人達に自分達の思いを伝えるんだという気持ちでいっぱいになりました。 |
生徒感想:色んな人にビラを差し出しても受け取ってくれない時はつらかったです。そのぶん、ちゃんと受け取ってくれる人がいた時は嬉かったです。(続きはコチラ) |
フェアトレードチョコをはじめて販売したのは、バレンタインウィーク直前の母親学級でした。 販売の前に、まずは、フェアトレードのこと、児童労働のことを、パワーポイントを使ったり、自主制作のビデオを使って伝えましたが、お母さんのような年齢の方に対してのプレゼンは緊張しました。 一方、プレゼンの最中、隣の部屋では販売の準備をしていましたが、どれだけの人が来てくれるか心配でした。 |
でも、プレゼンが終わるなり、一気に多くの方々がやって来られてびっくりしました。 |
レジももちろん私たちでしましたが、予想以上のお客様で、買っていただくのに列を作っていただくほどでした。 |
次に挑戦したのは、震災以降空き店舗となっていた場所を借りての、市場での手作りイベントでした。来てくれるお客様は少なかったけど、買い物からの国際協力を訴えたかったので、買い物現場の真っ只中で、普段何気なく買い物をしている人達に思いを伝えるのはやりがいがありました。立ち止まってくれたり、チョコを買ってくれる方に、しおりやパネルでフェアトレードや児童労働のことを熱く伝えました。そんな私たちの気持ちが通じたのか、みんなも一生懸命聞いてくれました。中には、何時間か後に、お返しです。と言って、お菓子をいっぱい盛ってきてくれたおじいちゃんやおばあちゃん達がいて、とてもうれしかったです。 |
市場の次は企業の方への啓発活動にチャレンジしました。向かったのは(株)JTB西日本・三宮支店。 海外旅行をする人に、少しでも途上国の貧困や、貿易の公正さについて意識を持った上で旅に出かけていただきたかったから、まずは、旅行者の方々にプレゼンしました。 開店前の店内で、大人の社会人を前にしたプレゼンにも勇気がいりましたが、ビラ配りや、母親学級や市場でのイベントの甲斐があって、しっかり思いを伝えることができるようになっていることに気付きました。 |
社員の方へのプレゼンの後は、店内でブースを出して、今回は、チョコだけでなく、コーヒーや衣裳・雑貨のフェアトレード商品も販売しました。 ここでも最初は苦戦。人影もまばらでしたが、JTBの店の前にも立たせていただいて、必死で呼び込みをしました。この日はテレビ取材も来てくれたので、やがて、道行く人が立ち止まって、中にも入ってきてくれるようにもなりました。 中でも、一番うれしかったのは、大阪でフェアトレード活動をしている高校生が、ビラを見て神戸まで駆けつけてくれ、みなさんに勇気もらったって言ってくれたことです。 |
そして、・・・今年のバレンタインデイは、買い物からの国際協力を世の中に広め、途上国への愛を伝える日にしたい。…そのための、最後の、さらに大きなチャレンジが2日後に迫っていました。 |
生徒感想:JTBでの販売では、事前に朝、プレゼンをし、社員の方々にフェアトレードについて説明をしました。(続きはコチラ) |
神戸元町・大丸百貨店でのフェアトレードチョコ販売は、百貨店内での事前研修から始まりました。 |
研修開始!真剣そのものの研修で、張りつめた空気の中、 |
税金込みかどうかで違う計算方法等の練習を計算機でしたり、 |
各種カードも覚えました。 |
特にお辞儀の研修では、腰の曲げ方、声の出し方、そして笑顔、これらは厳しくチエックが入り、何度も駄目出しが出ましたが、お客様相手に販売するためには当然のことだとも気付きました。 |
大丸の販売企画の方や、 食品管理の方とも 細かい打合せをしました。 |
そして、チョコフェア前夜、 チョコレートをカートに乗せて、 バックヤードに置いた後、 |
みんなで、ポスターや値札を 貼って、売場の準備を 夜遅くまでしました。 |
そして、いよいよ、その日が来ました。百貨店でのバレンタインフェアに、並み居るチョコメーカーに混ざって、高校生が販売スペースをもらって、チョコからフェアトレードを勧めるという大きなチャレンジ! |
百貨店の店員の方と一緒に朝のミーティングにも参加 |
ただ、場内は並み居る有名ブランドのチョコレート会社のブース |
最初は、出だしも 悪かったのですが、 |
売場の裏では、試食のタイムサービスを考えてその準備をしたり、 |
計算早見表を作って、 迅速なサービスに努めたり、 |
とにかく、いろんなレイアウトを試行錯誤で考えてみました。 |
売場では、とにかく、笑顔で大きな声で、私たちの方から声をかけていきました。チョコの知名度では同じバレンタインフェアに出展していた巨大メーカーには勝てるわけはなかったけど、私たちは、私たちにしかできないことをしていきました。それは、買い物から国際協力できることを訴えること。…そのためにも、フェアトレードのこと、途上国の貧困のこと、児童労働のことを熱く語っていきました。 |
そして、気がつけば、そこは身動きするのが不自由になるほどの人が来てくれるようになっていました。中には、クチコミで私たちのひと味変わったバレンタインフェアを聞きつけてくれて、仕事の休憩時間を利用して立ち寄ってくれた大丸の社員の方も今した。私たちの説明を真剣に聞いてくださる方も多く、中には、熱心な国際奉仕活動をしておられる方も来てくれて、いろんな話もできました。 |
結局、大丸のバレンタインフェアで、私たちが販売したチョコは、1000枚近くになり、2日で40万円以上の売り上げになりました。ただ、私たちにとっては、売り上げの数よりも、貧困をはじめとする世界の問題や、フェアトレードという買い物からの国際協力を、少しでも多くの街の人達に知ってもらい、それが、少しでも世界のためになったとしたら、そして、自分達で気付いた課題を自分達の言葉とアクションで訴えることができたとしたら、うれしくてなりません。そして、卒業してからも、この活動を忘れずに、世界のことを考えたり、買い物からの国際協力をしていこうと思います!! |
生徒感想:大丸での販売は、今回のオレンジキャラバン隊の活動の中で、一番大きかったと思います。(続きはコチラ) 販売啓発活動は、大丸百貨店の後、ホテルオークラでも行いました。その時の生徒の感想はコチラを。 |
■主催:松蔭高校 ■協力:大丸百貨店・神戸店(バレンタインフェアでイベント出店スペース提供)・JTB・ホテルオークラ神戸・ フェリシモ・ピープルツリー・むそう商事・スローウォーターカフェ・アムネスティ日本・JICA・早稲田大学(文部科学省委託事業) 後援:神戸市(国際文化観光局) |
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