2003年度 小学校でスクールアシスタント!

このプログラムはNHK・読売新聞に取り上げられました

くわしくはこちらをご覧下さい。

小学校に行ってスクールアシスタント。「私は一人っ子なので、年下の子の考え方を知りたい。」「小学生の弟が今、何考えてるのかわからなくなった。もう一度子供に戻って考えたくなった。」参加動機はいろいろだったけど、違う年齢との交流って普段無いだけに、人気の選抜プログラムでした。
★ 2004年度からは、県下の公立高校で、本校のようなスクールアシスタントが始まります




私たちは、事前に何度も何度も打ち合わせをしました。最初の学活の時間に早くうちとけるためにはどうしたらいい?最後の時間にはどういう風にしてお別れする?等々……みんなで話し合って、模造紙で自己紹介のゲームを作りました。
小学校と中学の違いが分かるような○×クイズも作りました。ビデオも自主制作し、写真のようにパソコンで編集しながらナレーションも吹き込みました。
あっという間に朝から真っ暗になるまで過ぎていった毎日。 

小学校の校長室に行っての最終打ち合わせは、最初はどきどきしましたが、力作の模造紙を使ってプレゼンをしたり、なぜこのプログラムに参加したとか、どの委員会活動に参加したいとか、給食をいっしょにさせてほしいとか具体的な希望や質問を、次々にみんなで訴えていきました。その結果、「来年から公立ではこういう異年齢交流が始まるけど、松蔭さんが一番だ。」と校長先生に言われた時はうれしかったです。
配属は5年生。先生って呼ばれることにもなりました。


いよいよ、その日が来ました。まず、校門に立って「おはよう」と声をかけることから始まりました。恥ずかしがる子、大声で応えてくれる子、いろいろでした。
全校朝礼では、朝会台で挨拶。子供達の返事も大声で気持ちよかったです。

私の配属された組担任の先生には、「この組は少し大変かもしれないよ」と言われました。実際皆と授業を受けてみたら、確かに男の子が元気で騒がしかったのですが、心はすごく純粋で、私たちに対しても素直に反応してくれました。



1日目の最初の授業は、私達が考えたゲームをしました。みんなは思った以上に発言してくれて、すぐにとけ込む事ができました。
休み時間は学年問わず、声をかけてくれた子達と遊びました。
授業を聞かない子を隣の男の子が一生懸命面倒を見てました。言葉で上手く表現できないために、身体で表現してしまう子が多いけれど、お互いに考えあっているように感じました。 
国語の読み聞かせをしたり、算数では計算のアシストをしました。分かったって言ってくれると、とてもうれしかったです。先生、先生って慕ってくるのもうれしかった。


給食を4階の教室まで運ぶのは大変だったけど、一緒に運んだシチューを、一緒に輪になって食べたのもとてもたのしかった。6年前を思い出しました。

食事の後は掃除タイム。でも、ついついお話タイムになったりして。放課後いっしょにバスケットしようなとか。



2日目にはもぉ、お互い遠慮なしに接することができました。子供達は何をするにも真剣に取り組み、ハシャギすぎてると、子供達が自主的に静かにするような場面もあって、びっくり。
6時間目に私達は皆と○×ゲームをして、私たちが作った「中学生ってこんなとこ」っていうビデオをみてもらいました。その後、皆に中学生について色々と質問をしてもらいました。はじめは手をあげる子が少なかったのですが、だんだんといろんな質問をしてくれました。気が付けば私たちを囲むように皆が集まっていました。


終わりの会の時に先生が「名札の後ろにメッセージを書いて、松蔭の先生達にプレゼントしましょう」と言われました。授業中、騒いでばかりいた子が真剣にメッセージを書いてくれている姿に、胸をうたれました。

保護者の方からもメールをいただきました。

娘が小学校でスクールアシスタントに参加させていただきました。小学生と接することを専門に学んだわけでもない子供達が、スクールアシスタントとして無事勤まるのか心配していました。
二日間終えることができ、あんなにも小学生に受け入れられたのは自然な自分達の姿で、精一杯接することが出来たからだと感じました。6年間知らず知らずのうちに身についた松蔭流のような気がします。
両校の先生方の綿密な準備とご配慮に心より感謝申し上げます。

私には小4の弟がいて、普段は「なんでこんな事ができないのだろう」とか「もっとしっかりできないのかなぁ」と思っていましたが、40人の子供達を相手にいて過ごした2日間で、自分が高3の目で同じように弟を見ていたなぁと思いました。「小学生ならだいたいこれだけできたらじゅうぶんだ」という考え方もできるようになりました。
 新しい見方・考え方ができるようになった事、先生方のすごさを感じられた事、子供達が私たちを先生として受け入れてくれたことで自分に大人としての自覚、またこれからもこの様なボランティアをしてみたい!という意欲もわいてきました。自分が楽しく授業をしたり、遊んでいると子供達も同じように楽しくできるんだということも学べたと思います。(以上、杉山 千紗)

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