2004年度 老人ホームで市場を開こう |
今日は、老人福祉施設「ケアポート神戸」で、出張市場ボランティアに行きました。 出張市場ボランティアとは、近くの大日市場の幾つかの店から、日用品やお菓子・くだものなどを持っていって、それを、老人ホームのホールに持っていって、販売すると言うプログラム。 |
まず、商品をいっぱい積んだワゴン車が到着。みんなで慎重に降ろしました。 でも、中には焼きたての焼き芋とかがあって、その香りに思わず、手が止まってしまいました。 商品を、会場となるホールに運んだら、次は部屋の壁にそって、大きくコの字型に机を並べて、商品を置いていきました。チョコレートとか甘いものは固めて、おかきとかはまた別の所に固めていきました。 |
さて、いよいよおじいちゃんおばあちゃんが続々と会場目指してやってこられました。といっても、特別養護老人ホームの方々は、ほとんどが車椅子か歩行器です。私たちが迎えに行って、車椅子を押して会場までお連れしました。もちろん、会場の中も、一緒に車椅子を押しながら、机の上に並んだ商品を、一つ一つ説明してあげながら、部屋を一周。 最初は無口だったおじいちゃんやおばあちゃんが、突然口を開いた時はうれしくて。焼き芋はどこ。とか、柔らかいおかきは?という風に。探してあげたら大喜びしてくれてこっちまでうれしくなり、逆に、売り切れていたら、慰めながらも、おじいちゃんおばあちゃんが子供のようにうなずいてくれたりするものだから、申し訳なくって、こっちまで悲しくなっちゃいました。 |
あふれんばかりになった買い物かごを、レジで受け取って計算するのも、商品の袋詰めもしました。写真の手前のおじさんが商店街のヒーロー、城戸さん。 中には、財布を開けられない方もいて、そっと、手助けしてあげた生徒に、おじいちゃんおばあちゃんが満面の笑みを浮かべてくれました。 そして、あっという間の2時間が終わりました。 おじいちゃんおばあちゃんは、目を輝かせてお買い物をされました。私たちのかけた言葉に対しても、喜んでくれてうれしかったです。私たちは、普段何不自由なく買い物をするけど、ここの老人の方々にとっては、買い物することさえ、普段はままならず、こうして商品を手にして、レジで袋に入れてもらうだけでも大きな喜びなんだ。そのことに気づきました。 おじいちゃんおばあちゃんに地域で、こうして貢献できてよかった。おじいちゃんやおばあちゃんの満面の笑みが私たちをそう言う気にさせてくれました。 |