2003年度 病院コンサート〜愛のキャラバン隊(1)

生徒アンケート
「愛のキャラバン」というプログラムを通して、私は友達とひとつのものを創り上げるすばらしさを感じました。短い準備期間だったけれど、一人一人が、それぞれのポジションで精一杯頑張り、最高のものを創ることが出来ました。病院の患者さんに元気を届けたいと思って参加したプログラムだったのですが、私の方がたくさんの、元気、勇気、優しさを もらいました。最後にみんなで、「川の流れのように」を歌った時、そばにいた患者さんが、 私の背中に手を置いて「青春を十分楽しむんだよ」と声をかけてくれました。そして、 涙を流して、「今日はありがとう」と声をかけてくださいました。時間は45分と短く、歌ったり 演じたり、演奏したりという些細な事だったけれど、喜んでもらえたことが本当に嬉しかった! こんなにも自分自身感動するとは思ってもみませんでした。文化人に会いに行ったプログラムで『小さな事でもやってみる』という日野原先生の言葉が、強く胸に響きました。日々練習を積み重ねてきた者同士、みんなの気持ちが一つになって患者さんに伝わったと実感して、本当に胸がいっぱいになり涙を流しました。それは喜びの涙とも、悲しみの涙とも、達成感から来る涙ともまた違い、言葉に出来ない熱い思いが溢れ出した結果の涙でした。同じ場所で、時間を共有できて、同じ気持ちになれた時に感じたあの感動を私は忘れません。(涌田 ゆみこ)
私はこの日を一生忘れません。愛のキャラバン隊。この言葉を、私はクラブの友達からよく聞きました。あれからもう半年が過ぎるなんて……。本格的に練習し始めて2ヶ月。たくさんの思い出が出来ました。少ないながらもリーダーを中心に協力し合った元コーラス部。有志で参加して、コーラス部のアドバイスに一生懸命応えてくれたみんな。本当にこのメンバーと一緒にがんばれてよかった。はじめは団結心がないように見えて、何度もやめようと思った。でも、おじいさんやおばあさんや園児の顔を思い浮かべて、なんとかこのプログラムを成功させようと思う気持ちがこのプログラムを成功に導いたのかもしれません。
演奏の途中で、私達と一緒に口ずさんだ患者さんがいました。感動して泣いてくれた患者さんもいました。私達はこのとき、本当に大きな感動を得ることが出来ました。私は歌うことが好きです。その大好きな歌を、たくさんの友達と、そして患者さんたちと一緒に歌えることがとてもうれしかったです。
そして、最後に、「川の流れのように」で、患者さんの隣に立って歌いながら涙を流している友達を見た瞬間、なんだかすごくあたたかいものを感じ、歌の終わりの方では、たくさんの涙をその場で流してしまいました。患者さんに「ありがとう」と言われた時に、お互いに感動を得ることが出来たと思いました。キャラバン隊の目的が達成したんだと思えました。そして、このキャラバン隊で、同じ思いを持つ友達に出会えてよかった。笑って、歌って、泣いたこの日を、私は一生の宝物にします。ありがとうございました。(川壁 由佳)
私達ほとんど人前で歌うのははじめてでした。でも、今日歌えるようになったのは、この2ヶ月、一生懸命教えてくれて、本番ではいつも、一番後ろの列で、みんなを前にして後ろから応援するように歌ってくれていたコーラスの子たちのおかげです。本当にありがとう。
病院コンサートの前、私は受験に失敗していて、投げやりな感じになっていました。でも、励ましに行った患者さんから逆に「希望をもってがんばるのよ」って言われた時はもう涙が止まりませんでした。受験で失敗したくらいで腐っていた私と比べてなんて大きな人なんだろうととても励まされました。人は困難に出会ったときにこそ大きくなれるって聞いたことがあるけど、そのことを教わった気がしました。受験に失敗して悩んでいる私に比べて、病気と言うもっとつらいことを受け入れて強く生きている人がいる。どうせ困難に出会うなら自分の糧にしよう。あの時の、患者さんの一言でそういう気になりました。(匿名)

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