2007年度 商品開発de社会貢献Project〜ビジネスソーシャルキャラバン隊

このプロジェクトが、商品開発を伴う今までの教育活動と違う点は
これは、高校生が企業のプロの方の指導を受けながら、新商品を開発したプロジェクトです。ただし、このプロジェクトでは単に商品開発のプランを出して、校内や企業内での発表会等で自己完結する従来の起業家教育的な活動ではなく、プロの厳しいチエックを通してその中の商品レベルに達した作品を採用し、実際に百貨店で販売したプロジェクトです。

なぜ、商品の販売化までを目指したのかには二つ理由があります。一つは、社会の中でのビジネスの厳しさを知ること。
そして、もう一つの理由は、このプロジェクトの最大の目的は、高校生が起業家を目指すのでもなく、自分のためにするのではなく、商品開発はあくまで手段であって、障害を持った方々に働く喜びを感じていただくために行ったということ。まずはこの話から。

まず竹中ナミさんからチャレンジドについて学びました
まずは、六甲アイランドにあるプロップステーションと言うところまで行って、竹中ナミさんからこんな話をうかがいました。
障害を持った人を「守る」とか、「救う」とかいうのではなく、彼らのことをチャレンジド、すなわち、「神によって挑戦という使命やチャンスを与えられた人たち」と考え、障害をマイナスとして捉えるのでなく、障害を持つゆえに体験する様々な事を自分自身のため、あるいは社会のために生かし、「働くことで誰かの役に立ちたい」という、人間ならではの素晴らしい気持ちはみんな同じなんですから、「チャレンジドや高齢者が、元気と誇りを持って働ける国」を支えあって実現しようという考え方を直接うかがいました。

そして、実際に作業所に行ってみました。そこには魅力あふれる商品が並んでいました。そこで、私たちは、神戸の大手通販企業(株)フェリシモさんが商品企画やデザインを担当しながら、チャレンジドの技術力を生かしてこんなに魅力的な商品を市場で販売できるものにしていくCCPというプロジェクトを知りました。
そこで、私たちも、私たちがデザイン担当をし、作業所の方々の技術力を販売ルートにまでのせるお手伝いをすることにしました。開発商品はマイ箸袋!


(株)フェリシモで新商品開発について学び

(株)フェリシモの会議室で

商品開発について学び、

デザイナーの方からも


各種商品サンプルと

箸袋の開発サンプルも

見せていただき、
たくさん学びました

まずは、フェリシモの本社まで行って、CCPプロジェクトの説明の後、プロのデザイナーの方から商品開発のノウハウを細かく教えてもらった。どのような相手をターゲットにするのか、そのターゲットの憧れは?ニーズは?と言った生活者課題。そのためのデザインコンセプト等。競合商品は何か。
要するに、校内ではなく、社会の中で、しっかりした目標設定をして、商品開発という課題を克服していくというミッションが、具体的には箸袋の新商品を開発するという課題として与えられました。

フェリシモのプロの方から何度も熱いアドバイスと指導を受けました。
それから3チームに分かれて、市場調査をしたり、コンセプトを考えて、そして新商品を考えました。
一つはデニム地で、一つはレザーで、一つはフェルトでウサギのデザインを考えて、持ちよりました。


その後、私たちは自分達が考えたデザインを元に試作品を作りました。フェリシモの賞品開発のプロの方も、それを元に、何度も、時には厳しく、時には親切にアドバイスを受けました。


プロのデザイナーと商品開発部の方に試作品を手にプレゼン!
そして、いよいよ、(株)フェリシモのデザイナーの方と販売企画部の方々を前に、自分達で作った試作品を元にプレゼンする時が来ました。


商品として売れるかどうか、プロの方からの評価はとても厳しかったけど、ここまでの私たちの思い・コンセプトを、自分達のことばで一生懸命伝えました。



そして、3作品の内、1作品が、ついに、商品として採用されました!

そして、とうとう、百貨店で商品販売
そして、私たちが考えたアイデアを元に、施設の方の技術を生かしていただいて、とうとう、神戸阪急百貨店で、販売することに!


このプログラムで、施設の方が働くことの喜びを感じていただけることの小さな貢献が出来たと思ったらとてもうれしかったです。
元々社会貢献のお仕事に興味がありましたが、企業で社会貢献するお仕事もすばらしい!ってことに気付けたのも大きな収穫です。

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