サラという主人公の女性は裕福なイギリス人と結婚し、何不自由のない生活を送っていた。でも、養父の慈善活動の功績を讃えるパーティーに出席した時、突然乱入してきた医師ニックによって運命を変えられます。ニックは痩せ細った少年を連れて壇上にあがり、飢えに苦しむ国々の子供たちの救済を熱く訴えたのです。私財を投げ打って援助物資を集めたサラは、単身エチオピアの難民キャンプへ。そこには、過酷な状況下で命をかけて救援に従事するニックがいました。
エチオピアの後はカンボジア、チェチェンと2人の運命は流転する。
映画で描かれる難民キャンプの様子はかなりリアルでした。医療器材の不足や飢えのために死んでゆく難民の姿を始め、難民に冷たい政府、難民の命さえ平気で奪うゲリラ組織、野党との取引、不安定な資金援助の様子。サラが宝石などを売って到達した4万ポンドの救援物資が、1日に40人が死ぬという難民キャンプでは3、4日分の食料にしかならないことを知ったサラの絶望。砂漠ではげ鷹を前にした死にそうな骨と皮の少年を助けるが、それよりも多くの人間が毎日死ぬという現実がサラを打ちのめす。それでもサラはUNHCRの職員となって難民救済に当たる。(主演のアンジェリーナ自身、国連難民高等弁務官親善大使なんだって) |
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