2004年度 小学生と地域de放課後交流

このプログラムはNHK教育の「ETV特集特別番組」(全国放送)・読売新聞で取り上げられました

また、「阪神・淡路大震災復興フォーラムin東京」
(司会:古屋NHKアナウンサー・原田夏希さん(朝の連続テレビ小説若葉役)、
パネリスト:堺屋太一元経済企画庁長官・兵庫県知事等)
でも取り上げられました。


くわしくはこちらをご覧下さい。



大日ふれあいサロンって、なんのことか分かりますか。

地域の市場の一角、震災で空き地になったところに設けられた子供達のスペースです。その場所で、放課後、小学生達が小物雑貨、洗剤等、日用品を売るのです。

私たちは、ここで小学生の子供達と交流することにしました。それも、この機会を生かして、店舗体験だけでなく、宿題のアシストもしようと言うことになりました。

午後3時、小学生が来るまでに、私たちは店のディスプレイを手伝いました。と言っても、実は、可愛い小物に手が止まって、終わったらどれを買おうかなんて大声で話し合っていたんですけど。



やがて、子供達が5人、商店街の向こうから元気にやってきました。かわいい!久しぶりに間近で見る小学生に思わず歓声。自分たちもそう言う時代があったのにねぇ。さっそく、真っ赤なエプロンを渡してあげて、自己紹介。

まず、店舗体験の前に宿題をしようということになりました。「宿題は何?」「国語。音読と漢字」「じゃあ、まず音読をしようか」話はとんとん拍子に決まっていきました。なつかしい小学校の教科書。まずは、私たちがお手本に読もうと言うことになりました。でも、すごくドキドキ。学校で音読する時より緊張。でも、じっと聞いてくれる小学生の姿に、音読のしがいがありました。そんな私たちの姿を、取材の方も真剣に撮っておられました。

音読が終わったら百字。これも懐かしかった。「書き終わったら、簡単に試験しようか」って言うと、小学生はもう真剣そのものになりました。その姿がほほえましくて。



宿題が終わったら、さあ次は店舗体験!レジの使い方も教えてもらって、いざ出陣。でも、今年一番の寒波で、通りに面した所に出ると、寒かった。それでも、小学生の甲高い声が商店街いっぱいに響き渡りました。私たちも思わず大声を上げました。その声に引き寄せられるようにお客さんが来てくれた時は、小学生と一緒に喜びをかみしめました。

予定の5時が来ました。すべてが終わった後、私たちは商店街のコロッケを買って食べました。プログラムのあとみんなで食べたこのコロッケは温かくって、めちゃめちゃおいしかった。ただ、おはしで食べようとしても、指先が凍えて感覚が鈍いのに気づきました。商店街の城戸さんが暖かいお茶を持ってきてくれました。笑顔で挨拶、と思ったけど、互いに顔の筋肉が言うことを聞かない。それがまたおかしくて、余計に顔が引きつってみんなで笑いました。

今日は寒かったので、商店街を通っていく人も少なかった。代わりに容赦なく吹き込む冬の冷たい風の中で、物を売るって厳しいことに少しだけど気づきました。だって、向かいの中華料理店の方は朝からそしてこのあともまだこの寒さの中でお客さんを待つわけだから。

寒かったけど、充実した2時間。私たちの場合は、売り上げは地域振興に使われるが、先週行った老人ホームとはまたひと味違う、こういうボランティアもまたいいなぁと思いました。