2003年度 私にとってのチャレンジプログラム

:: 生徒の感想入りのムービー ::

このページで流れている「さくら」は、2003年のチャレンジプログラムで、病院コンサート、園児交流、復興住宅訪問等、随所で歌ったテーマソングみたいな曲です。私にとってのチャレンジプログラム……生徒たちがこのチャレンジプログラムの感動体験を通して、どのようなことに気づき、卒業後の人生に歩みだしていったか、その感想文を、生徒が歌っているコーラスにあわせてお読みください。



チャレンジプログラムをやっていた2ヶ月間というのは、本当に充実した時間でした。元から好きだったものは、より深く知る事が出来てもっと好きになったし、興味はあっても今まで機会が無くて触れる事が出来なかったものに関しても、チャレンジプログラムを通して触れる事が出来て、まったく予想もつかない発見の連続に、ただただ圧倒されました。この2ヶ月間は、直接的にも、間接的にも私に多大な影響を与えたと思っています。そして参加したプログラムの一つ一つが、これから社会に出るにあたって、必ず私の背中を押してくれる糧になってくれるという事を、今、身をもって確信しています。
2ヶ月前の私は、進路が決まってホッとしている反面、何かしたいという衝動にもかられていましたが、その時の私は自分が何をしたいのかも分からなくなっていました。今までは、学校の勉強なら予習復習、受験前なら、おのずと受験勉強をやっていたのに、合格から大学に入るまでの空白の2ヶ月間、自分が何に向けて勉強し、何を吸収したらいいか、つまり目標という物を見失っていたのです。そんな時にあったのがチャレンジプログラムでした。プログラムに目を通していくと、そこには数限りない道が広がっていました。それを見て、私は、これは今の自分にぴったりの吸収場所だと思って、たくさんあるプログラムの中、自分がちょっとでも惹かれるものがあれば、日付と照らし合わせながらドンドン取っていきました。
チャレンジプログラムは、「学ぶ」という点では一緒ですが、自分の足で動いて学びに行くので、今まで学校で勉強してきた紙の上での知識とはまったく別の、自主性を求められる新しい世界だという事にも気付かされました。
特に、幼稚園の子供から、おじいちゃんおばあちゃんまで、幅広い世代の人達と音楽を通して同じ時間を共有出来たという事実は、6年間コーラス部で学んできた経験をフルに使えた貴重な時間でした。何か一つ、自分の持っているもので、こんなにもたくさんの人の笑顔や心を動かす事が出来る、という事に気付いた時は、本当に嬉しくて涙が止まりませんでした。世代や環境を越えての交流に、大好きな音楽の新しい可能性みたいなものも見たような気がします。
このチャレプロでは、2ヶ月間という短い期間の中で、本当に充実した生活を送る事が出来ました。全てがとてもやりがいのあるプログラムばかりだったと思っています。だから、プログラム全てをやり終わって、今すごく満足しています。松蔭生活最後の勉強として、実り多い時間を過ごせた事を本当に幸せに思います。ありがとうございました。(田中ゆり)



私は卒業までの2ヶ月間、数多く参加したチャレンジプログラムから、たくさんのことを学び、そして大きく成長しました。それは、たくさんのチャレンジプログラムに参加し、それがきっかけとなって、練習や勉強会を含めてたくさん考え、そしてたくさんの人に出会ったからです。
最高の出会いがありました。ひとつは、日野原先生と、黒岩キャスターとの出会いです。この出会いは奇跡的で偶然だったのかもしれない。でも出会うべくして、出会った人だとも私は思います。
『失敗なんて怖くない、強く願えば夢は叶う』という日野原さんの言葉。『大きな事をしようと思わなくていい、小さなことでもやってみよう』という黒岩さんの言葉。
実際に会って、目を見て、そして同じ空間の中で耳にした言葉は、本で読んだ時よりも 言葉のひとつひとつに重みを感じ、より強く私の心に響きました。 自分の持つ夢について、失敗を恐れ、消極的だった私は、この出会いをきっかけに とても前向きな気持ちになれました。どんな時も、その時の自分が出来る精一杯のことをしようと、そう思えるようになってからは、目にするもの全てが新鮮で、新しい発見があって、毎日がとても充実してきました。
もうひとつの出会いは、このお二人との出会いをきっかけに仲良くなった友達との出会いです。一生友達としての関係が続くだろうと感じています。自分の夢や、将来の事、そして今の自分の事を真剣に話せる友達は、わたしにとって 大切な宝物になりました。進む道は異なるけれど、きっとお互いの存在が励みとなって、そしてライバルとなってそれぞれの道で互いにに成長していく事が出来ると思います。
また「愛のキャラバン」というプログラムを通して、私は友達とひとつのものを創り上げるすばらしさを感じました。短い準備期間だったけれど、一人一人が、それぞれのポジションで精一杯頑張り、最高のものを創ることが出来ました。病院の患者さんに元気を届けたいと思って参加したプログラムだったのですが、私の方がたくさんの、元気、勇気、優しさを もらいました。最後にみんなで、「川の流れのように」を歌った時、そばにいた患者さんが、 私の背中に手を置いて「青春を十分楽しむんだよ」と声をかけてくれました。そして、 涙を流して、「今日はありがとう」と声をかけてくださいました。時間は45分と短く、歌ったり 演じたり、演奏したりという些細な事だったけれど、喜んでもらえたことが本当に嬉しかった! こんなにも自分自身感動するとは思ってもみませんでした。『小さな事でもやってみる』という日野原先生の言葉が、強く胸に響きました。日々練習を積み重ねてきたものと、みんなの気持ちが一つになって、患者さんに伝わったと実感して、本当に胸がいっぱいになりました。同じ場所で、時間を共有できて、同じ気持ちになれた時に感じたあの感動を私は忘れません。
そして・・・最後のひとつは先生との出会いです。自分達のために、一生懸命になってくださる 先生の姿はとても素敵で、心から尊敬しました。誰かのために必死に頑張る先生の様な生き方を私もしてみたいと思いました。先生がいなければ こんな素晴らしい経験をすることはありませんでした。感謝の気持ちでいっぱいです。
この2ヶ月で、私はたくさんの涙を流しました。それはどれも素敵な涙でした。自分の思いが言葉よりも先に、いく粒もの涙となってあふれました。憧れの人に会えて感動して流した涙。 胸に響く言葉を頂いて気付くと流していた涙。友達が泣いているのを見て、自然とあふれた涙。努力の果てに一つの舞台を完成させ、達成感で流した涙。 自分達の思いが伝わったことが嬉しくて流した涙。そしてどんな場面でも、涙の後にはいつも笑顔がありました。
たくさんの熱い感動。たくさんの温かい優しさ。たくさんの眩しい笑顔。チャレンジプログラムを通して、人との出会いの大切さを身をもって感じました。また前向きになれた自分のことを好きになれました。そしてこれらのことを通してまた、人間が好きになりました。全てのプログラムを終えて今、私は確かに成長したと感じ、そして幸せな気持ちで満たされています。
チャレンジプログラムは卒業を控えた私にとって一生に残る財産をつくってくれました。全ての経験が私の糧となると思います。私達にこんなに素晴らしい機会を与えてくださって本当にありがとうございました。出会った全ての人たちにありがとう、と伝えたいです。
チャレンジプログラムで学んだことを生かして、これから前向きにがんばっていきます。(涌田ゆみこ)

受験が終わった頃と今の私は全然違います。短い期間の中でチャレンジプログラムを通して私は内面的にすごく磨かれました。こんな機会がなければ、この2ヶ月何の進歩もなかったでしょう。例えば、日野原先生を訪ねるツアーなどで、私の生き方、考え方も大きく変わりました。チャレンジプログラムと言う活動が私を含む生徒や地域の人にどれだけプラスに働いていたか。本当に、素晴らしいことだと今は実感しています。(黒田 絢子)

私はチャレンジプログラムには元から興味があったので、たくさん参加しました。特に、愛のキャラバン隊やソーランなど何日もの練習の末本番にのぞんだプログラムには、やはり積み重ねてだけの思い出があります。皆で協力し合いながら日々練習しやり遂げること、その素晴らしさを身を持って実感しました。友達の今まで知らなかった点を発見できたり、今まであまり関わりのなかった子とも交流できたり、友達の輪がどんどん広がっていったのも良かったです。
「愛のキャラバン隊」で歌の指導をしてくれたコーラス部の子みんな、劇の指導をしてくれた演劇部の子。授業の合間を縫って、面倒を見てくれた先生方。感謝しています。いっぱいチャレプロに参加した分、同じ日に何個か重なってハードな日もあったけど、チャレンジプログラムという貴重な体験が出来て幸せでした。 (岡山 恭子)

松蔭のチャレンジプログラムは、私にとって今まで自分だけではやりたくてもできなかった事を実現できる、素晴らしいものだと思います!もっとたくさんのチャレンジプログラムに参加しておけばよかったと、後悔しているくらいです。これから後輩達にも色んなチャレンジプログラムに参加させてあげて下さい。(杉山 千紗)

チャレンジプログラムを通して、私はこれからの自分に必要な何かと、同時に新しい発見や新しい友情を得ることが出来ました。何気なく参加したプログラムにもたくさんの感動を体験しました。そこで出会った、今を生きている人たちの言葉一つ一つに深く共感でき、そしてまた感動しました。6年間あまり関わりがなかった友達と何かを達成した時や、共に喜び笑いそして泣いて感動を分かち合った時、チャレンジプログラムの本当の目的が分かったのかも知れません。私にとってチャレンジプログラムは最高のイベントだったと断言したいです。
最後の日のプログラム(愛のキャラバン隊・病院コンサート)で、ある友達に「参加してよかった。このメンバーが本当に良かった。」と声をかけられました。私自身もそう思います。たくさんの感動を作ることが、チャレンジプログラムの第一の目標だと、そして新しい自分の人生に大きなパワーをもらうことだと思います。
卒業という時期を目前にたくさんの思い出を作らせてもらえて少しでも長く松蔭の制服を着てたくさんの友達と協力しあえることが出来て本当に感謝の言葉しか出ません。人生に一度しか出来ない体験をいつまでも私の胸の中にしまっておきたいと思います。本当にありがとうございました。(川壁 由佳)

私は松蔭にチャレンジプログラムがあって本当に良かったと思います。チャレプロをして卒業するのと、チャレプロをしないで卒業するのとは、今後の大学生活を送るのに大きな差があると思います。私はチャレプロの約2ヶ月間で今まで知らなかった世界をたくさん体験して、様々な発見が出来ました。
特に心に残った二つのプログラムを紹介します。
「小学校でスクールアシスタント!」では、小学5年生のクラスに行きました。子供達がみんな素直で何にでも好奇心いっぱいに取り組む様子を見て、私もこれからの大学での勉強や生活に好奇心を持っていろいろチャレンジしようと思いました。
「カナディアンアカデミー」では、松蔭と違う生活にびっくりし通しでした。飛び交う英語の早さに頭がふらふらしたけど、みんな明るく優しく接してくれました。また、カナディアンの子はどの子もしっかり自分の意見を発言して、授業は討論会のようで、授業に対しての熱意がとても伝わってきました。英語がもっと上手に話せたら、もっとたくさんの人と仲良く出来たのにとも思いました。だからこそ、大学で英語をもっと勉強するぞという気持ちになりました。
チャレプロを通して、私は私の知らない世界がまだまだたくさんあることを知りました。そして、大学に入ってからの学習意欲がすごく出来ました。このチャレプロで体験させてもらったことは、新しい世界への掛け橋となってくれました。(太田祐子)





実は1月と2月の卒業までの間は、チャレプロ以外の事をするつもりでいました。でも、チャレプロは今しか出来ないことだし、チャレプロに打ち込もうと決意しました。というか、チャレプロにはいろんなジャンルがあって、他では経験できないようなプログラムもたくさんで、気付いたら毎日がチャレプロ色にそまっていました。
「チャレンジプログラム」という名の通り、自信がなくてもすべてはチャレンジすることに意味がありました。チャレプロで学んだことは受身にならないことです。チャレプロは自分から動かないとだめです。でも、自分から動いたら想像していた何十倍もの感動が返ってきます。「参加した数だけ感動がある」と今はつくづく思います。
私はたくさんのプログラムを通してたくさんの人と出会いました。その出会いは友達だったり、先生だったり、おじいさん、おばあさん、園児のみなさんだったり。そして、それらの出会いを通して、自分の歌に感動してもらったり、自分の存在に喜んでもらったり。例えば、復興住宅を訪ねてのコンサートで、「あなた笑顔がいいわ」と何度も言ってもらった時は、信じられないような熱い感情で体いっぱいになりました。それは「うれしい」とか「感動」とか、言葉では表現できないものでした。そんな感情ってあんまり味わえないって思います。
2月26日。チャレンジプログラム最終日まで、本当にあっという間でした。この2ヶ月、毎日毎日盛りだくさんのプログラム。すごくあつかましい話ですが、このプログラムに参加している間は、自分で自分が輝いているように思えました。
「感動」にしても、チャレプロには無限の感動が詰まっていました。一つのことをやり遂げた感動(愛のキャラバン隊等)。新しいことを発見した感動(翻訳ボランティア等)。感謝を行動に表わせた感動(花の天使等)……
チャレプロに参加したことで、今まで気にもとめなかったことが、急に輝きを増して、キラキラして見えるようになりました。その中で深まった友情、思い出、出会いは本当に本当に大切な私の宝物になりました。人間的にも精神的にも本当に成長できました。一般受験の後にも素晴らしいプログラムがいっぱいあります。この素晴らしいプログラムを、絶対、後輩に伝えてください。
チャレプロが終わってさみしいけど、私は松蔭を輝いて卒業できます。卒業後一人で歩いていくのは少し不安だったけど、今は前に歩いていけると思います。
チャレンジプログラムは松蔭を卒業していく私達へ、松蔭がくれた最高のプレゼントだと思います。「チャレンジプログラム」。松蔭生活の最後の2ヶ月を最高の2ヶ月にしてくれたチャレンジプログラムに心から大感謝です!(福井麻莉子)

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