2003年度 園児交流〜愛のキャラバン隊(2)



愛のキャラバン隊の初舞台となる園児との交流会。場所は、神戸電鉄栄駅からさらに徒歩15分のところにあるS幼稚園。みんな6時前から起きて、駆けつけました。(事前練習の様子は病院コンサートのページをご覧ください)チャレンジプログラムで毎年松蔭生が保育体験を受け入れてもらっている恩返しに、私たちの歌やハンドベルで、園児達を勇気付けたいと思ったのがきっかけでした。

開始直前、園児達が入ってきました。黄色い声で、小さな列になって入ってきた姿はとてもかわいいでした。でも、見てください。みんなすごく元気で、立っている子、大声をあげる子、私たちの歌を聞いてくれるかなあとちょっぴり心配になりました。でも、イッツアスモ−ルワールドの軽快なテンポにあわせて司会は園児達に負けないくらい元気いっぱいにあいさつをしました。



最初は「カントリーロード」を歌い、次は、「上を向いてあるこう」をハーモニーと歌で、その後、ハンドベルで「ちょうちょ」「古時計」と続きました。ふと気づくと、かわいい園児達が、真剣に聞いてくれていました。「おねえさんたちすご〜い」という顔でじっと見てくれる子、開始直前に立ったり騒いだりしていたのに、じーいと耳を傾けてくれている子、小さな手で思い切り拍手をしてくれる子、思い切りたのしそうな笑顔で聞いてくれる子……。幼稚園と、高3で、10歳以上年が離れているのに、年齢をこえて交えた瞬間でした。



最後に、「森の熊さん」を一緒に歌いましょうって言いました。本当に歌ってくれるか心配だったけど、子供達は明るい声で歌ってくれました。子供達の拍手。そしてもう一曲といっているような眼。
うれしくて、予定外だったけど、今度おねえさん達が卒業式で歌うのよって「さくら」を歌いました。これで、今度こそ終わりでした。あっという間にたのしいひと時が終わりました。と思ったその時です。年長さんたちが全員立ち上がりました。
そして、みんな大声で歌い始めたのです。「はじめの一歩」って曲です。


ムービーが表示されない方へ >>



園児達が卒園式で歌う曲と言う事でした。とてもいいメロディーでした。その曲を、小さな子供達が大声で、張り裂けんばかりの声で私たちのほうを見て歌い始めたのです。精いっぱい口をあけて………そんな姿を真正面から見ていると、なぜか、熱い涙があふれてとまらなくなりました。



いよいよ終わりのあいさつ。みんな、小さな手でばいばいをしてくれました。朝早く起きて、電車に揺られてここまできた甲斐がありました。その後、子供達の輪に囲まれて、なごりおしい時を過ごしました。
教室まで来てって言われるまま、園児達の教室まで行ったり、玄関を出ても、まだ何人かの子が見送りに来てくれたり。とても素晴らしい、ひと時でした。


このプログラム、最初は、元気と笑顔をあげよう!何かしてあげるんだなんて思っていたけど、子供の笑顔や、拍手や、歌声で、逆に、元気をもらいました。励まされました。支えあう素晴らしさを知りました。

生徒アンケート
 みんなが熱心に歌を聴いてくれたのがとても嬉しかったです。私たちの歌のお返しに年長さんたちが一斉に立ち上がって、卒業式で歌う歌というのを甲高い声で大声で歌ってくれたとき、私たちはそんなことが起こるなんて思ってなかっただけに、ジーンとさせられました。帰り際「歌うまかったぞ」といってもらえたときには笑顔が思わずこぼれました。
福井麻莉子

トップにもどる