老人ホームで奉仕活動

老人ホーム「きしろ荘」を訪問するプログラム。このページは生徒達の感想をお読み下さい。

2002年度
私達は、おじいさんやおばあさんと交互に座って、鶴の折り紙や風船を作りながら、いろんな話をして、時には楽しく、時にはしんみり一時を過ごしました。私の隣のおばあさんは戦争中の話をしてくれました。106歳のおばあさんもいらっしゃって、その元気さにびっくりしました。

もうすぐひなまつりだということもあって、おひなさま作りもしました。きれいな和紙を生かしてとても可愛いおひなさまを作ることが出来ました。それをおばあさんにプレゼントしたら、とても喜んでくれて、私達もうれしくなりました。

 おじいさんやおばあさんを励まそうと訪問したのに、逆に私達が励まされ、勇気付けられました。おばあさん達の笑顔を見ると、とても純粋な気持ちにもなれました。また、きしろ荘に行ってたくさんお話したいな。

2004年度
おじいちゃんおばあちゃんとコーヒーや紅茶、甘酒を用意して、お年寄りの方と一緒にお話をしながらお茶をして、一緒に楽しいひとときを過ごしました。私はきしろ荘には何度か行かせてもらっていますが、こんなに交流があったのは初めてっていうくらい楽しいひと時でした。みんなで懐かしい歌を歌いました。ここでビックリした事は、100歳近いおばぁちゃんや、88歳のおばぁちゃん一番若くて70歳代のおばぁちゃんが、歌の歌詞を全部覚えていたこと。3番まである曲を2番で終わったら、3番も歌って!っと言う声が!! 一緒に歌う事は楽しいし、話す事もとても勉強になりました。

きしろ荘に行って、私は自分のおばぁちゃんを思い出しました。そして、もっと一緒に喋ってあげたり、一緒に歌を歌ったりできたらよかったのに。と思いました。
私が喋ったあるおばぁちゃんは私に嬉しい一言を言ってくれました。
「みんな、普段は一緒にいてもだんまりしてて、あんまり喋らないけど、あなたたちみたいに若い子がきたら、あなたたちから喋りかけてくれるから、普段と違っておしゃべりするんだよ。」
私はこの一言がとっても嬉しかったです。
こうした出会いは、すごくいいものだと思います。お互いにすごく元気づけられました。
(豊島 英利佳)


私たちは「ふるさと」をおじいちゃんおばあちゃん達と一緒に大きな声で歌ったんだけど、途中、86歳の方が部屋に帰ってしまわれました。戦争時に汽車で送り出されたときの事を思い出したということです。思い出したくないことを思い出させてしまった私たちは何ともいえない気持ちになってしまいました。

ごめんなさい。

私たちは、高齢の方への接し方の難しい面にも気づきました。これって、高齢の方達に対してだけではないけど、相手の心に配慮しながら話せるようにこれから気を付けていこうと思いました。
(伊藤 早可)