卒業生からのメッセージ

主婦・アメリカ在住
高杉智子 さん


私はH22回生です。気分は十数年くらい前に卒業したつもりでしたが、LAの 同窓会で教え子のH41回生に会ったとき過ぎ去った年月の長さを思い知らされました。

 私が中学生になる時、姉が通っていたから当然自分も行くものだと思って松蔭を選びました。
松蔭生活の中での楽しい思い出は、沢山ありますが、中学、高校を通してコーラス部に在籍し、特に高校3年間クリスマスに「メサイヤ」を歌ったことは忘れられません。練習で夜遅くなた時、学校から見える夜景の美しかったこと、 遅く帰ることで何となく大人になった気分がしたものです。在学中の6年間を通し、多くの友達ができました。Yさんは中1から数えて40年近くつきあっている友達の一人です。私が帰国する時は他の友達に声を掛けて集めてくれます。 皆で逢ってお喋りをしていると時間の経つのを忘れるのは私だけでしょうか?
大阪音楽大学へ進み、卒業してからは非常勤講師として松蔭へ戻りました。
中学2年と高校2年の授業を担当し、コーラス部の伴奏者として手伝わせていただきました。合宿について行った時は、まるで自分が生徒になったような錯覚をしたこともあります。辛かったこともありますが、休み時間や放課後に生徒 たちとお喋りをしたのが楽しかった思い出です。

 今はアメリカで暮らしていますが、遠く離れてみて松蔭で過ごしたことが懐かしく思い出され、松蔭の良さを改めて見直している此の頃です。
松蔭時代に築きあげられた事は素晴らしいことばかりではありませんが、卒業して何らかの形で自分に返ってくることばかりです。在学中、1日1日をもっと大切に過ごさなかったことの悔いが残っています。
『松蔭の歴史は私たちがつくってきた。』という誇りを大事にしようと思います。

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