卒業生からのメッセージ

ベネッセコーポレーション・教育研究開発センター
山下恵利奈 さん


松蔭を卒業してから、すでに30年という長い月日がたってしまいました。
東京で2つめの大学を卒業して、子どもを育てつつ教育出版社に勤務してきました。
子どもはすでに独立してしまい、私は今もその会社で働いています。

長い間英語の教材の制作に携わって来ましたが(冊子も、CDROM教材も、ゲームもビデオ教材もありました)、現在は会社の教育研究部門で、「子どもが将来社会人になるために必要な力」「キャリア教育」などをテーマに研究開発の仕事をしています。

松蔭に通っていた頃の私は、まさかこんな歳まで働いているなんて思いもしませんでした。ステキな人と早く結婚して、専業主婦になって…(そういう時代だったので)なーんて思っていました。何を間違えたか、途中で方向転換して、今のような自分がいるのですが。
(自分のことをよく理解してなかったんだな、と思います)

今までの人生で私が学んだことは、人間は死ぬまで自分の人生を考え続けるのだということです。「これで終わり」とか「ゴール」などというものはないんだなあと思います。自分は一体何を望んでいるのか、どんな人生にしていきたいのか。それは松蔭生の皆さんも、卒業してから30年たった私も、同じように考えなければならないことだと思っています。

松蔭で学んでいる皆さんは、学校や学校外で、いろいろな勉強や体験を通して成長されていると思いますが、「どれくらいの学力があるか」「どんなスキルが身についているのか」「どんな資格を取るか」ということ以上に、「自分は何を求めて、どう生きて、どんなことを達成したいと思っているのか」ということを、よく自分に問いかけてみて欲しいと思います。心の奥から自分が望む人生を、築いていってください。私も60歳になったとき、どんな仕事をして、どんな生き方をする人になろうかなーって、考え続けてますので。

そして、最後に。 松蔭は楽しいので、思い切り学生生活をエンジョイしてくださいね!!


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