松蔭だより

2021年7月1日 発行
松蔭中学校・高等学校
校長 浅井 宣光

     

      校長から保護者の皆さまへのメッセージです。       

       

 

"Be inspired, G row and Shine.(目覚め、成長し、輝いて)"
(松蔭女子学院 創立 130 周年スローガン)

 

創立130周年記念ロゴマークの表彰式。ついでに松蔭の「復習」をちょっと

 記念ロゴマークコンテストの開催については「校長室だより4月8日号」でお伝えしたとおりです。学院の中高生、大学生から多くの応募があり、審査の結果、ロゴマークとして採用される最優秀賞に、高3の荒木悠さん、優秀賞には中2の迫田ゆめさんの作品が選ばれました。先週の中高それぞれの生徒集会(アセンブリー)で表彰式を行い、ロゴマークを紹介しました。今後、学院の様々な印刷物などに利用される予定です。

 この「たより」の題字左側にもロゴマークを入れました。「130」「KOBE」「SHOIN」の背景に、十字架と16枚のオリーブの葉の円環が描かれています。荒木さんによると、オリーブの葉で平和を、十字架で神様の愛を象徴し、松蔭が神様の愛と平和に包まれて130周年を迎えるよう願いを込めた、とのことでした。聖書に「ノアの方舟(はこぶね)」という話があります。人類の堕落に怒った神は大洪水を引き起こしましたが、前もってノアという男性には箱形の大舟をつくり、家族と共に雌雄一対のすべての動物を引き連れて乗り込むよう伝えました。その後、ノアが方舟から鳩を放したところ、オリーブの葉を口にくわえて戻ってきたことで、大洪水が終わり地上に平和な世界が戻ったことを知りました。鳩もオリーブの葉も平和の象徴とされる由縁です。

 松蔭女子学院は、1892年1月8日、現在の北野異人館街の一角に、英国人宣教師と日本人教育関係者の協力によって創立され、その後、数回の移転を経て、1929年(昭和4年)、現在の灘区青谷に移りました。現在、創立記念日を9月17日としているのは、1906年、3番目の校地(神戸市中央区中山手通6丁目、現在の神戸中華同文学校周辺)に移転した日を記念して学校の祝日と定めたことによります。来年の年明け早々の1月8日、学校は130歳の「誕生日」を迎え、その後、記念事業や特別プログラムを行う予定です。教職員一同、原点に戻り、130年目を迎える学び舎に導かれた学生・生徒たちとともに歩んでまいりたいと思います。


写真解説 
(左)北野異人館街の一角にある「松蔭女子学院発祥の地」記念碑。”THE SCHOOL UNDER THE SHADE OF THE PINES (松の木蔭の学校)“と刻まれています。
(中央
)制服の胸のSMSは松蔭のシンボルマークですが、正式な校章はこちら。制服が制定される20年程前の1905年頃から使用され、和服の胸につけていました。松の枝に「女」文字が組み込まれています。
(右)現校地への移転後、昭和初期の校舎。80年ほど前にグランド南側から撮影されたもので、1945年の神戸空襲で焼失しました。写真中央の階段は、現在、体育祭本部付近の階段として一部が残ります。見晴るかす摩耶・六甲の山なみは昔も今も変わりません。

 

今後の学校行事について

 夏休みが近づき、東京オリンピック・パラリンピックの準備も進んでいます。人の移動が急激に増え、感染「第5波」の懸念が高まっています。ワクチン接種は各自治体や職場で行われていますが、希望者全員の接種完了まで、まだ時間を要します。インド由来のデルタ株は、当初のウイルスや「第4波」の変異株に比べ、感染力がさらに強力であると報告され、「一密」であっても感染するとの報道もあります。今後も校内での集団感染予防の措置については、従来通りの指導を継続しますが、学校と家庭ぐるみの感染予防につきまして、引き続きよろしくお願いいたします。

 今後の学校行事の見通しについてお知らせします。宿泊行事は、7月末の中1DS山のキャンプ、秋の中3および高2修学旅行(10月下旬)、中2 English Camp(11月初め)を予定していますが、それぞれの行程、プログラム実施時、宿泊施設滞在時の感染対策を確認、徹底したうえで実施する方向で準備をすすめています。また、参加にあたっては、出発日の3日前からの生徒の健康観察により、この間に発熱や体調不良の症状が出た場合には、参加を控えていただくようにします。

 体育祭は9月28日(雨天順延)に予定していますが、昨年同様に中学の部(午前)、高校の部(午後)の2部制で行います。競技種目については、感染予防の観点から現在調整中です。高校の部では、昨年は中止した高3希望者による「ソーラン節」も実施する予定です。保護者の皆様にもご観覧いただけるようにしたいと思いますが、現時点では参観形態は未定です。2学期初めにお知らせします。

 11月のバザーは松蔭の伝統行事で、生徒とともにPTAや同窓会も参加するオール松蔭の活動です。生徒活動としては、中3以上の各クラスが模擬店を運営し、収益の全額を学外の諸団体や福祉施設に寄付してきました。また、中1、中2も寄付先の紹介や、リサイクル食器回収、「マイ箸」販売などを行います。昨年度は中止し、今年度は11月20日の予定ですが、従来の飲食物販売の模擬店を中心とするバザーは実施が困難であると判断しました。そこで、代替行事として、バザーの趣旨である「奉仕」の精神について、各クラスまたは学年ごとに考え、具体化して実践する活動日とすることにしました。現在、各クラス(学年)では、午前中の3時間弱の活動であること、活動場所は校内、校外を問わないこと、活動が「奉仕」の精神に立つことなどを前提に、検討を開始しています。現時点では、清掃活動や古着回収作業などのアイデアが出されているようです。あらためてバザーの趣旨を再確認し、ゼロから企画し、協働して実践する1日としたいと思います。教育手法としては、プロジェクトを立ち上げ、協働し、学びや気付きを得る「PBL(Project  Based Learning)」の一環です。バザーでは、控えめな生徒がリーダーシップを発揮したり、いつもマイペースな生徒が責任感や他者を思いやる行動を見せたりするなど、ふだんの学校生活では現れない生徒の一面に気付くことがよくあります。今回の取り組みにおいても同様ではないかと期待しています。

 また、校内を会場としたバザーとは異なり、校外へ出かける活動も認めています。サービスラーニングという用語があります。学校内での学びを、学校外の社会で実践しようという取り組みです。 「女子高生が、社会を変える」は、松蔭高校の環境啓発活動Blue Earth Projectの合言葉ですが、一人ひとりが社会とつながる意識を持ち、自分も変わり、社会も変えようとする姿勢の獲得をゴールとして、校外の活動に取り組みます。今回の取り組みも、「奉仕」をキーワードに、同様の方向性でとらえたいと考えています。「女子中高生よ、やってみなはれ」の精神で、社会での活動を見守りたいと思います。  PTA売店や同窓会の売店などがないのは寂しいことですが、従来のバザーとは異なる新しい「舞台」での成長の「機会」となるよう願っています。保護者の皆様には、今回の活動につきましては、学校活動の一環として趣旨をご理解いただき、ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

2020年度「授業評価アンケート」から

 今年1月、学校の授業に関する国際的なアンケート結果が公表されたとの報道があり、特に学校の授業についての項目を興味深く読みましたので紹介します。アンケートは、日本など11か国の小中学生1000人とその保護者を対象とした調査(インターネットによるアンケート)で、首都圏で学習塾を運営する企業が実施しました。回答したのは、米国、英国、フランス、ポーランド、中国、タイ、インド、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、日本の11カ国、6~15歳の各年齢の男女50人ずつ(各年齢100人)と、その保護者の、合わせて1000組(2000人)です。注目したのは、子供の学校の授業に関する箇所です。「学校が提供する授業に満足している」の項目では、日本を除く10カ国では、ポーランドとフランスが70%台後半、他の8カ国は80%を超えていました。これに対して日本は、最下位の41.8%という結果でした。日本の保護者は、小中学校に限れば学校の授業への満足度が非常に低いことがわかります。

 日本の学校教員にとって「仕事」は、授業のほかに、学級や学年団での生徒指導や支援、学校全体の職務分担(校務分掌といいます)に基づく業務、部活動の顧問などがあります。授業により生徒の学びを保障し、学力の定着と向上をはかり、希望進路を実現させることが学校教育の根幹であることは言うまでもありませんが、先述のアンケートの結果から鑑みるに、保護者の皆様から見える本校の授業についても、厳しい視線が向けられているものと判断しています。本校では、2019年度まで実施していた生徒、保護者対象の文書による「学校評価アンケート」を、昨年度は、生徒による全ての授業についての「授業評価アンケート」と、保護者対象の「学校満足度アンケート」に変更しました。回答も紙への記入ではなく、デジタルとしました。生徒による「授業評価アンケート」結果では、分かりやすさや満足度についての肯定的回答が8~9割に達する授業がある一方で、指導法に改善が必要な授業や、ICT導入など工夫が求められる授業がありました。「授業評価アンケート」の結果は、今年度も継続して勤務している教員には個票として返却し、生徒にとって「分かりやすく、より満足度が高い質の高い授業の提供」を今年度の第一の課題とすることを教員会議で確認しています。なお、この「授業評価アンケート」とともに、保護者対象の「学校満足度アンケート」についても結果を、今年度の学校関係者評価委員会での資料とするとともに、後日、学校ホームページで公開する予定です。

 

2020年度の国、兵庫県、神戸市から学校への助成金

 私立学校の経営は、保護者の皆様からいただく校納金と公的補助(私学助成)から成ります。そのうち公的補助は学校会計の約3分の1を占め、助成額は教職員数や教育活動が精査されて算出されます。この度、2020年度分について次のとおり国、兵庫県、神戸市それぞれの助成を受けましたので報告いたします。

〇兵庫県の経常費補助金など 293,807,866円
〇国庫補助金 12,212,000円
〇就学支援金 51,348,000円
〇神戸市の助成金 2,658,693円

 

7月の行事予定

校内での主な行事の予定です。詳細は、各学年からの連絡でご確認ください。
7月 2日(金)お誕生日礼拝
7月 3日(土)高校授業②校時まで
7月 6日(火)中3性教育講演会(講師:神戸市助産師会)
7月 7日(水)「にじ作業所」パン販売(中学生)
7月 8日(木)授業④校時まで
7月 9日(金)~14日(水)期末考査
7月15日(木)球技大会(中1・中2は9:00朝礼、中3・高1は11:00朝礼、高2・高3は13:30朝礼)
7月16日(金)大掃除・答案返却
7月17日(土)次年度選択講座説明会(中3、高1、高2) 他学年は自宅学習日  希望者実力テスト(中2、中3、高3) 茶道部活動発表会
7月19日(月)、20日(火)自宅学習日
7月21日(水)終業式(高校8:45朝礼、中学9:45朝礼)HR後終礼、下校  中学GS「学期末プレゼン」
7月26日(月)~7月31日(土)夏期講習期間(前期) 中学GS Summer School(8月6日までの平日 St. Michael’s International School)
7月27日(火)韓国信明高校生とのオンライン交流(希望者)
7月31日(土)中1DS山のキャンプ(1泊2日 ハチ高原) One day English Camp(校内にて 希望者)